Chainerのすゝめ
研究室でDeepLearningのライブラリといえば、Chainer。
今日はAdvent Calendarの2番手としてChainerを紹介します。
Chainerとは
PFIが提供する、DeepLearingのフレームワークです。
2015年6月に公開され、機械学習界隈で注目を集めている期待の新星です。
現在も精力的に機能改善が行われ、この記事を執筆している時点(12/1)では、v1.5.0がリリースされています。(リリースのたびに既存コードの修正をするのが大変なのは秘密です...)
公式サイトをリンクしておくので、英語がデキる人は読んでください。
Chainerの魅力
Chainerの魅力といえば、なんといってもPython Onlyで書けるところです。
Advent Calendar初日の日暮くんの記事にある通り、Pythonは研究室の公用語なので、他のプログラミング言語をわざわざ習得しなくてよいです。
2015adventcalendar.hatenablog.com
Pythonistaにとってはニューラルネットワークをわかりやすく、直感的に書くことができたり、Chainerのサンプルコードを読むことでDeepLearningの仕組みを再理解できたりもします。
参考までに他のフレームワークと比較しましょう。(画像はこちらのスライドから拝借しました。http://www.slideshare.net/ryokuta/dlchainer)
注目すべきは設定ファイル。DeepLearningのライブラリで有名なCaffeやtheanoは設定ファイルに別の言語を用いています。これから始める人にとっては大きな障害です。
Chainerの今後とまとめ
ここまででChainerの素晴らしさを理解できた、むしろ使ってみたくなったと思います。個人的には次の人達にChainerを強くお勧めします。
- DeepLearningの初級者
- Pythonista
- 櫻井研究室の学生
日本語の公式ドキュメントがないことはネックですが、Qiitaや個人ブログには多くのChainer活用法が投稿されていて様々な応用例をみることができますし、詰まってしまっても解決できるでしょう。
DeepLearningライブラリ界の黒船、TensorFlowに負けずに発展してほしいと願います。